松之山だより171 豪雪の方がいい 2016.5月
この冬は最高積雪2メートル程度の極端な小雪だったから、雪消えも山菜も一ヶ月以上早く、田畑もいつもより早く始まった。
除草剤の季節が来る前にあれもこれもやっておこうと、希望の春は忙しかった。が、まだまだ畑も出来ていないのに、どうしてか寝込んだ。
目が開かない、体が起き上がれない、無理矢理動くとふらついて倒れる。どこが痛いわけでもないのに、まるで除草剤をくらった時のようだ。どうして?
やっと四日も経って、ふらふらと集会所に溜まっている新聞をとりに行った。
店のおかあさんと山田屋さんに出会った。「具合悪かったんじゃないかい。あちこちに除草剤が撒かれたから」と心配してくれていた。
えっ、まだ五月に入ったばかりなのにもう除草剤? やはり除草剤?
草もぐんぐん伸びている。山菜も一気に全種出て、一気に終わっていく。
それから二日も経って道端の草が黄色くなった。
草より私の方が効き目が早かった。
雪消えが早いと苦しい季節が早く来る。雪よもっと降れ! 雪は平和だ。
豪雪地には豪雪が似合う。
by matsu_dayori
| 2016-09-20 08:14
| 四季